【ネタバレあり】ペルソナ5の感想、考察、および謎
ペルソナ5、1週目クリアしました。プレイ時間104時間、最終レベル71でした。せっかく終わったのに何も言わないまま諸感想を風化させるのも勿体ないので文字にして残しておこうかと。
ネタバレ満載なので未クリアの方は見ないようにしてください。
クリアしていろいろ眺めたいなあという方は続きを読むを押してめっちゃスクロールしてください。
【感想】
流石ペルソナシリーズ、とっても面白かったです。怪盗アクションや音楽、戦闘、ストーリー、どれをとっても素晴らしく大満足でした。春ちゃんかわいいよ春ちゃん。結婚して二人で小さな喫茶店営みたい。
ストーリーとしてはP3とP4を足して2で割った感じですかねえ。P3のメインテーマが「死」、P4は「真実」、P5は「正義」といったところでしょうか。プレイ最中、「こんなに世の正義は嘘っぱちだ」みたいなこと言ってるゲームで正義のアルカナの明智がサクッと終わるわけないよなあ、とかなんでこいつモルガナの声聞こえてるのかなあとか思ってたら案の定ですよ。というか明智君あれで終わりですか。ただの噛ませやんけ。
獅童が「通常の三倍のハゲ」って呼ばれてるのは笑いました。ボス戦時のコスチュームも含めて確かにあの人を想起します。ハゲって呼ぶの謝るんでタルカジャマハスクンダ覇王の波動やめてください死んでしまいます。
冴のコープの真実の正義ってなんで最後まで????だったんでしょうか。投げっぱなし?まさかね…
ベルベットルームなのですが、そもそもベルベットルームってどういう設定でしたっけ…?夢と現実、精神と物質の狭間の部屋とか言われてますよね…なのになんで悪神に乗っ取られて部屋ごとメメントスに閉じ込められたんですかね…?
ラスボス戦はアルセーヌさんオッスオッスといった気持ちでした。2周目できっと使えるようになるんでしょう。
DLCで衣装とかペルソナ売ってるの見ると時代だなあって感じますね。個人的にはさみしい気持ちでいっぱいです。私服やら制服は無料ですが過去作の制服が課金なのは…この調子で水着とかユニークコスチュームが優良だったらP3PとかP4Gみたいな優しさはないんですか…と悲しくなる気持ちでいっぱいです。P3Pはダンジョン楽曲変更もあった
【考察】
・真エンドの有無
いろいろ調べましたが現時点では「無い」という結論らしいですね。とはいえこのストーリーの感じだと未実装なのでは?といった気持ちです。理由、というかまだ続きがありそうな予感がします。
1、序盤(いつだったか忘れた)で杏が主人公に「初めて会った気がしない」と言っていたこと
2、冴が主人公に「あなたが獅童に出会ってここまで怪盗を続けてきたこと…偶然とは思えない。まるで神が仕組んだみたいね」と言っていたこと
3、最後のムービーで
竜司「しかし信じられねえ…まるでまだ誰かの夢の中にいるみたいだぜ」
祐介「それでもいいじゃないか」
特筆したいのはここら辺ですかね…ほかにも最後に惣治郎に日記を渡す選択肢があることとか、別れの際に惣治郎がスマホで何をしたのか、冴のコープスキル、明智と主人公はなぜワイルドに選ばれたのか、などなど…
2周目で出来るようになるとかならともかく後からDLCとかだったらちょっとイラっとしちゃいますね。最初から入れとけよという気持ちです。
・一色若葉をめぐる争い
そもそも一色若葉という人物について再確認。佐倉双葉の母親であり、研究所に勤務していた。その際に役所で働いていた佐倉惣治郎と知り合う。その後研究成果を獅童の手引きにより奪われ、本人は廃人化し死亡する。この時、双葉はまだ小学生?(廃人化は明智によって行われていたので明智はこのころからペルソナに目覚めていたと思われる)
若葉の研究は認知訶学(摩訶不思議の訶!)に関する研究。人間の認知およびそれが与える心理への影響を研究していたらしい。どの範囲まで理解していたのかは不明だがこの研究により獅童はパレスについての理解を深めました。しかしここで一つの疑問が生じます。
なぜ獅童はそもそも若葉の研究を狙ったのか?
仮に獅童が廃人化について知っていてそのことが世に広く知られてしまえば自身の出世にとって不都合だと考え明智に命じて始末させた、というのならば話はつきますがじゃやそもそも獅童はどこから廃人化について知ったのか、ということになります。ペルソナに目覚めたばかりの明智が獅童に接触した、と考えられますが
・自分は獅童の息子だが隠さざるを得なかった
・すべてが終わったら自分の正体を獅童に打ち明ける(つまり正体を隠していた)
と明智が話していたので小学生明智が自身の正体を何も話さないまま主人公たちをガキと罵っていた獅童に接触できるかと言われれば無理があるといわざるを得ません。
何かの折で獅童が若葉の研究を読んで利用しようと思ったとしか考えられませんが、もしそうだったとしたら獅童さんめっちゃ柔軟な頭してますね。毛髪がないからか。
・メメントスとパレス
メメントス=大衆の無意識の欲望によって形成された空間
パレス=メメントスから脱走した特に強い欲望を持つ人間が独自に形成した空間
という認識なんだと思います。
メメントスは大衆の欲望でありその底では大衆は怠惰を望んでいた。考えることを放棄し、支配者によって作られた道をただ歩くことを望んでいた。その結果が聖杯および悪神の降臨を許してしまうわけですね。自分のパレスを持ち、支配への反逆を考えていた犯人たちも改心させられた結果、ルールに従って生きる人間になってしまったと。
またパレスを作るに至らなくても支配への反逆の意思を持つ脱走した人間たちも同様になってしまいました。
設定上、セーフルームは「その人間の認知の薄い空間」なわけですが、そうなるとメメントスのセーフルームはなんなんでしょうか?大衆にとってほとんど興味のない場所、という認識なんでしょうか…
・物語の時系列
今作で一番わからないところです。整理してみましょう。
大衆の欲望によりメメントスに悪神が生まれる
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悪神がベルベットルームを襲う。ラヴェンツァが二つに分かれる。
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悪神が明智にペルソナを与える(?)。悪神はゲームのために明智と主人公を選んだといっていたので間違いではなさそう
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明智、一色若葉を殺害。獅童が研究データを手にする。
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主人公、獅童に暴行事件を起こす。保護観察となり佐倉家へ。
↓
P5本編
こうしてみると本編の前の部分があやふやですね…
・クリフォトの世界で一般人が消えたのはなぜか
なんでなんですかね…
主人公たちが消えたのは「現実とメメントスが融合し、大衆の認知から消えた主人公たちはメメントスで存在できないから」だそうですが一般人が消えるというのは…?
そもそも渋谷ジャックほどの行動を起こした怪盗団が数日で忘れ去られるというのもおかしいですし、ある程度社会の人間に認知されていないと圧倒的多数の忘却に負けて存在ができないというのなら一般人の大半が消えてもおかしくないはずです。それがどうしていきなり一致団結して怪盗団を応援しだしたのか…
正直、あのラストはかなり無理のある展開だったんじゃないですかね…
9/25 追記
・パレスと8つの枢要罪
正確には8つの枢要罪と7つの大罪の合いの子みたいなものですが…
ラスボスが腕を取り出す際に汝らの罪~みたいなこと言ってきます。それは主人公たちがめぐってきたパレスに当てはまるっぽいんですよね。というわけで当てはめてみましょう。
第一の大罪・色欲
鴨志田ですね。これは説明するまでもないでしょう。自分の権力により学校を城にし、男子生徒を奴隷、女子生徒にわいせつ行為をしていたのは言うまでもありません。パレスには三角木馬や鈴井の写真、さらには認知の杏は下着姿と色欲まみれのパレスでした。杏救出時の女生徒の認知姿はブルマのみの姿だったため相当なブルマ好き
第二の大罪・虚飾
班目。自らの欲のために祐介の母親を見殺しにしサユリを奪取、さらには描き替えた。その後も弟子を雇ってはその弟子を作品を自分のものとし、偽りの画家として大成した。
第三の大罪・暴食
金城。渋谷全域を自身のATMとし金を巻き上げ続けていた金城にとってはぴったりの大罪。一度エサとみなした相手はとことん搾り取っていく。こいつがどうやって獅童とつながったのかいまいちよくわかんないです。
第四の大罪・憤怒
双葉。自身が感じていた母から自身への憤怒、記憶を取り戻した際に双葉自身の抱いた世間への憤怒。シャドウ双葉はパレスに入り込んだ双葉を導いていましたが、あれはどういうことだったんでしょう…?自身の潜在意識では若葉が自信を愛していたこと、周囲の大人によって隠されたことなどを理解していたものの絶望のため表層意識から隔離していたのでしょうか。
第五の大罪・強欲
奥村。オクムラフーズで成功しただけでは満足できず政治家というユートピアを目指そうとしていた。娘さんを僕に下さい。
第六の大罪・嫉妬
新島。男という性別への嫉妬、地位への嫉妬、父への嫉妬。そういったものすべてがないまぜになり勝利への執着がカジノという形で生まれたのだと思います。新島のコープアビリティってなんなんでしょうかね…
第七の大罪・傲慢
獅童。自身が完全な存在であり愚民は死ぬべきと独裁者の思想そのものです。この人、最初の暴行イベントの時に「お前ら愚民は俺のような舵取りに黙ってついてくればいいんだ」って言ってました。しかし、自身の研鑽に余念はなかったっぽいです。シャドウのムキムキ状態はそれの表れだと思っています。
第八の大罪・怠惰
大衆。大衆は思考することを放棄し、指導者によって定められた道を歩くことを望みます。その望みを受け入れたメメントス内部のオタカラである聖杯は悪神となり、そこからp5の物語が始まる、というわけです。
大衆は怠惰を望み、圧倒的なカリスマを誇った獅童、明智を盲信して平穏を崩す怪盗団を疎みます。その結果、怪盗団は人々の認知から消えていきクリフォトの世界では消失まで追い込まれます。しかしモルガナが自身の使命を思い出し希望の象徴として輝きだすこと、怪盗団の必死の活躍により大衆は目を覚まし始めます。そして大衆の認知の世界の中、大衆の応援を受けた怪盗団は見事、悪神を打ち倒すというお話。
ラストはかなりごちゃごちゃしているのでいまだ整理しきれていないので2周目でしっかり理解していきたいですね。
つかれたのでこのあたりで。ほかのことは気が向いたら。ベルベットルームのこととか。真エンド頼むよ~